バーゼル地方のスープ
チーズスフレ
牛肉のメルロワイン煮込み
スイスのマッシュポテト
ヌッスリサラダと卵
ザンクトガレンのクロスタートルテ
 



バーゼル地方のスープ

このスープはスイスの最北端、ドイツとフランスに国境を接するバーゼル地方のオリジナル料理です。世界的にも有名なカーニバル「ファースナハト」に参加した人々が、早朝に街の通りから帰宅して体を暖めるために飲まれるスープで、冬にしか作りません。 (このカーニバルは例年2月頃の月曜日午前4時から始まり、木曜日の午前4時までの3日間催されます。寒い時で0〜−8℃まで気温が下がります。)


材料(4人分)
玉ねぎ 80g
  バター(無塩) 35g
  小麦粉 35g
  マジョラム(乾)
小さじ1/4
  小さじ1/2、適量
  エメンタールチーズ
(おろしたもの)
20g
  650cc
スープストック
(水350cc+固形ビーフブイヨン1個)
350cc
黒こしょう 少々
1. 小麦粉は中火で、絶えず木ベラで混ぜながら焦がさないように炒めます。濃いブラウンになるまでよく炒めないと香ばしいスープになりません。
2. 玉ねぎを加えてからも同じ火加減でよく炒めます。
3. 水やスープを加える時は冷たいものを加え、だまを作らないように手早くかき混ぜます。

 


作り方
1. 玉ねぎは細かくみじん切りにします。
2. 鍋にバターを入れ中火より少し強めの火で溶かし、小麦粉を加えて火を中火に落とし木ベラで絶えず混ぜながら炒めます。
3. 2がきつね色より濃い、こげ茶色になるまでしっかりと炒めたあと、1の玉ねぎを加えて手を休めずによく炒めます。
4. 3が細かいそぼろ状になり、玉ねぎが色づいてきたら分量の水を一度に加えて手早くかき混ぜます。
5. 4にスープストックを加え、マジョラム、塩、黒こしょうで調味し、45分位とろ火で煮込みます。
6. 5の味をみて、塩、黒こしょうで味を整えます。器に盛っておろしチーズを散らします。


 

チーズスフレ

チーズはスイス中で最も大切な日常食です。たくさんの種類があるので、毎日食べても飽きるということがありません。典型的なスイスのチーズは、匂いがかなり強いものです。このチーズスフレはジュネーヴの料理で、スイスで最も古いチーズといわれるスプリンツチーズを使います。この料理はお隣のフランスでも見られ、アントレーとして、あるいはメインディッシュとしてサラダと共に供されます。


材料(15cmスフレ型)
卵(Mサイズ) 4個
牛乳 200cc
コーンスターチ 大さじ1
スプリンツチーズ 100g
適量
白こしょう 少々
ナツメッグ(パウダー) 少々
  パン粉
(細かいもの)
適量
  バター(無塩) 適量
 
 
 
 
 
1. 焼きたてをすぐにいただけるように、他の料理との時間配分もあらかじめしておきましょう。
スペインでは、ご飯と共に召し上がるそうです。いかのすみの風味が、お酒やワインともよく合いますのでお試しください。
2. 焼いている途中でオーブンを開けると、ふくらんでいる生地がしぼみますので注意しましょう。

 


作り方
<スフレ型の用意>
1. スフレ型にバターを塗り、パン粉をふりかけて余分な粉を落としておきます。
<生地を作る>
2. チーズはおろしておきます。
3. 卵は卵黄と卵白を別々のボールに分けて入れます。卵黄の方に塩を卵黄の数だけ小さじの柄の部分を軽く指でたたいて入れ、白こしょう、ナツメッグを加えて泡立器でほぐしておきます。
4. コーンスターチに牛乳を少しずつ加えて溶かします。
5. 3に4を少量ずつ入れてのばし、2を加えてよく混ぜ合わせます。
6. 3の卵白をしっかり泡立てて5に1/2量を加え、混ぜて卵白をなじませます。残りの卵白は泡をつぶさないようにさっくりと混ぜ合わせます。
<焼く>
7. 1の型の3/4ぐらいまで6を流し込み、表面にうず巻き状にすじをつけ、バターをちぎって散らします。180℃に熱したオーブンの網の上で約20分焼きます。
8. ナフキンを敷いた皿に焼きたての7をのせて食卓に出します。

 

牛肉のメルロワイン煮込み

ワインはチーズと共に、素敵な日曜日の食事に欠かせない要素です。スイス南部では照りつける太陽の下、ぶどう畑で赤いぶどうが熟し、有名なメルロワインが作られています。このワインは肉料理に使います。


材料(4人分)
牛肉(赤身・かたまり) 600g
  豚の背脂 適量
  小さじ2/3
  黒こしょう 適量
  玉ねぎ 中1個
  人参 60g
  セロリ 45g
  トマト(皮、タネを除いたもの) 30g
  サラダ油 大さじ2、1/2
  メルロワイン 200cc
  グレビー 300cc(水300cc+濃縮ブラウンストック小さじ3/4)
  ローレル 小1枚
  クローブ 1個
  塩・黒こしょう 適量
スイスでは肉屋さんで「マンゾ・ブラザート」用の肉を注文すると、豚肉の背脂を入れて売ってくれます。
豚の背脂を入れるのは料理のコクを出すためで、いただく時は取り除きます。
日本では煮込みように良いメルロワインが手に入らないので、スペイン産のリォハ、シグロを使っています。

 


作り方
<肉の下準備>
1.

豚の背脂を1cm角の棒状に切り、長さは肉の縦の長さに合わせて切ります。

2. 肉の切り口の中心に太めの箸で穴をあけ、1の背脂を射込みます。つづいて2cm位の間隔をとって放射状に穴をあけ背脂を射込んでいきます。(途中までしか入らない場合は反対の面からも入れていきます。)
3. 2に分量の塩を全体にふりかけてから手ですり込み、黒こしょうも同様にします。
<肉を煮込む>
4. 玉ねぎは粗いみじん切りにします。
5. 人参は皮をむき、縦に2等分してから1.5cm位の厚みに切り、セロリも同様の大きさに切ります。トマトはざく切りにします。
6. 鍋に油を入れて強火で熱し、3を入れて鍋にふたをし、肉の色が変われば肉を返して蒸し焼きにします。肉全体に焼き色がつけば鍋から肉を取り出します。
7. 6の肉を取り出したあと中火にし、4の玉ねぎを入れて木ベラで軽く混ぜて肉汁をからませながら、しんなりするまで火にかけます。
8. 7に5の野菜を順に加えて炒めます。ワインとグレビーを入れて強火にし、煮立たせたところに6の肉を戻し入れてローレル、クローブを入れます。弱火にして時どき肉を返し、柔らかくなるまで1時間から1時間30分程ふたをして煮込みます。
<ソースを作る>
9. 8の肉を取り出し、荒目のざるで肉汁ごと野菜を裏ごしします。
10. ソースを鍋に戻して塩、黒こしょうで味付けをし、肉を戻し入れて温め、味を整えます。
11. 肉は5〜6mmの厚さにスライスし、皿に盛り付けてソースをかけます。残りのソースはソースポットに入れて供します。

 

スイスのマッシュポテト

じゃがいもはスイス全域で栽培されています。数え切れないほどのじゃがいも料理の中で、次にご紹介するのはどんなメニューにも合う、最も代表的な料理です。準備はとても簡単です。


材料(4人分)
じゃがいも(男爵) 500g
  小さじ1/2
バター(無塩) 35g
  牛乳 150〜170cc
  生クリーム 50cc
  適量
  パセリ 少々

1. 牛乳は、ポテトをつぶしている時にポテトと同じ位の温度に温めたものを加えます。冷たいものを加えると混ぜ合わせるのに時間がかかって粘りが出てしまいます。
2. スイスではマッシュポテトを“立てる”ように作り、ドイツでは“おかゆ”のように作る、と言われています。生クリーム、バターは分量どおりに加えた方が美味しいので、牛乳で固さを調節します。じゃがいもによって牛乳の分量が異なることがあります。
3. 舌ざわりをなめらかにするためにも泡立器を使って混ぜるので、鍋はステンレス製のものを使用します。
4. 新じゃがいもはこの料理に向きません。(丸ごとゆでていただきます。)
5. マッシュポテトに、好みでナツメッグを加えたりもします。

 


作り方
1.

じゃがいもは皮をむいて1個を4等分にし、分量の塩を入れてゆでます。水けを切ってマッシャーでつぶします。

2. ステンレス製の鍋に1を入れ、バター、温めた牛乳、生クリームを少量ずつ交互に加え、そのつど泡立器でよく混ぜ合わし、固めのマッシュポテトを作ります。
3. 2に必要ならば塩を入れて味を整え、器に山高に盛り付けて木ベラで側面を型作り、中心にパセリを飾ります。

 



ヌッスリサラダと卵

どんなメインディッシュにも、特にサラダの形で野菜がつきます。サラダは最初に出してもよいし、メインコースの料理と一緒でも、コースの最後でも、自由に選んで楽しむことができます。


材料(4人分)
ヌッスリ
(アーシュ)
2パック
 
<ドレッシング>
1個
A 玉ねぎ(細かいみじん切り) 大さじ1/2
A ワインビネガー(白) 大さじ1
A マスタード 小さじ1/2
A 小さじ1/4
A 白こしょう 少々
ひまわり油 大さじ2、1/2
ヌッスリは、アーシュ(フランス語)という名で売られています。大きい株のものと、株になっていないバラのものがあります。株になっていないものは根だけを取り、砂に注意して水洗いしますが、大きい株のものは葉を取りはずして洗います。

 


作り方
1.

ヌッスリは根を取って、砂に注意してよく水洗いをし、水けを切って冷やしておきます。

2. 卵は固ゆでにして殻をむき、みじんに切ります。
3. ボールにAを入れ、泡立器でよく混ぜ合わせてからひまわり油を加え、さらによく混ぜ合わせてドレッシングを作り、冷やしておきます。
4. 器に1を盛り、2を上に散らしていただく直前に3のドレッシングをかけます。

 



ザンクトガレンのクロスタートルテ

スイスのお菓子やケーキはパンと同じようにスイスの味めぐりをする時に忘れてはならないものです。スイス西部のザンクトガレンはクロスター修道院で有名です。そこにいくとあなたの目はきっとこのケーキに惹き寄せられるでしょう。


材料(12cmケーキ型1個分)
小麦粉 300g
  ベーキングパウダー 小さじ1
バター(無塩) 150g
  砂糖 100g
  アーモンドプードル(皮つき) 100g
  ココア 大さじ2
  シナモン 小さじ1
  牛乳 50cc
  ラズベリージャム 1カップ
  卵黄 1個分
  <型用に>
バター(無塩)

適量
  小麦粉 適量

1. 柔らかい生地なので、ねかす時間は2〜3時間になることもあります。急ぐ時は冷凍庫に入れてもよく、型づくっていく途中で扱いにくくなれば、冷蔵庫に入れて冷やし固めながら作っていきます。
2. このケーキは焼き立てよりも2〜3日置いていただく方がおいしくいただけます。ビニール袋に入れたり、ラップして保存します。

 


作り方
<型の用意>
1.

型の内側と底にバターをまんべんなく塗り、小麦粉をふりかけて余分な粉を落としておきます。


<生地を作る>
2. 小麦粉とベーキングパウダーは合わせてふるいにかけておきます。
3. 2に必要ならば塩を入れて味を整え、器に山高に盛り付けて木ベラで側面を型作り、中心にパセリを飾ります。
4. 3にアーモンドプードルを2〜3回に分け入れ、ココア、シナモンの順に加えて混ぜ合わせます。
5. 4に牛乳を少量ずつ加え、そのたびに完全に混ぜ合わせます。
6. 5に2を数回に分け入れて練り合わせ、ボールにひとまとめにして冷蔵庫の中で30分〜1時間位ねかせます。
<成型する>
7. 6の生地の1/2量を1に入れて平らにのばします。残りの生地の1/2量(全体の1/4量)を直径1cmの棒状にのばして2本作り、それを縄編み状にしてケーキのふち取りにしてその内側にジャムをのばします。残りの生地は、直径2cmの棒状にのばし5〜7mmの厚さに手で押えて平らにして1〜1.5cm幅の帯状に切ってケーキの上に格子状にのせます。
<焼く>
8. 卵黄をハケで生地の表面に塗り、180℃に温めたオーブンの網の上で35〜40分焼きます。
9. 8が冷めたら皿の上に取り出します。

 


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