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ひな祭り


季節の行事と食べ物
ひな祭り

ひな祭りの由来については明らかではありませんが、平安朝の頃からあった「ひな遊び」と、中国から伝わった3月上巳の日の「祓い(はらい)」の行事が合体して始まったものではないかといわれています。
「ひな遊び」は平安朝のころに上流社会で行われたもので、『源氏物語』や『宇津保物語』にも見え、少女たちの人形を使ったままごと遊びのようなものだったようです。
また、「祓い」の行事は人形に酒食を供えてから、もろもろの厄を人形に托して水に流す神事であり、これが「ひな遊び」と一緒になって『ひな祭り』となったのではないかということです。よって、本当はおひな様に供えたものを下げて、祝いのお膳を頂くものなのです。



●ひな祭りの料理
さて、ひな祭りのお料理といえば、ハマグリとちらし寿司。お吸い物でいただくことが多いハマグリは、「ハマグリの殻のように、ピタリと合う男性と娘がめぐりあい、幸せな人生が送れますように」という、親の願いが込められています。
ちらし寿司は、特に上にちらす具に工夫を。錦糸卵の黄色、ピンクのそぼろ、菜の花の緑など春の彩りで満たします。

この時期に旬の菜の花は、100グラム中のカロチンはほうれんそう並み、カルシウムは約3倍。ビタミンCはゆでてもみかん1.5個分。鉄分はにらの4倍もあります。調理するときは、ビタミンCが流出しないように、手早く塩ゆでするのがポイント。電子レンジで加熱すれば、栄養の残存率が高くなります。おひたしや和え物にぴったりで、ひな祭りの献立にもよく登場しているようです。

お菓子は、ひなあられや草餅など。ひなあられは、おひつのふたや底に残った米粒をその都度ざるに干しておいたものをリサイクルするお菓子です。昔の母親は桃の節句にことよせて、台所を預かる主婦の心配りや節約法を娘に伝えていたのです。
草餅は、春の山野でみかけられる「よもぎ」を用いた和菓子。古くは母子草を用いていたようで、平安初期の『三代実録』には「野に草いり、俗母子草と名づく。二月はじめて生ず。茎白くして脆し。三月三日に婦女これを捕り手蒸しついて以て餅とす」とあります。
また、雛飾りにもある菱餅は、上から赤、白、緑の三色になっていますが、これは雪をかぶる地面に梅が咲き、若葉が育つ様子を表現していて、春の訪れを感じさせます。
このように、ひな祭りは春の色をふんだんに盛り込んだ、楽しい食卓を演出したいものです。


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